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ストレートネック, 各種症状 2020.04.03

スマホの使い過ぎで歩行困難に!?腕にしびれが出たら要注意な理由
首の疾患!!スマホの使い過ぎで歩行困難に!?腕にしびれが出たら要注意な理由

スマホの使い過ぎによる腕のしびれや痛み。放置すると、大変なことに! 

 現代は、とにかく忙しい!少々カラダに不調があっても、なかなか病院に行けない、誰に相談したらいいかわからない、そう思っている人も多いはず。
スマホの使いすぎによって不調に陥る原因を取り上げます。

ひとつの事例ですが以下のような事例もあるようです。
いくつかご紹介いたします。

パソコン、スマホを使って仕事をすることが増えてきて、最近では家に帰ってもスマホが手放せません。
もちろんプライベートでもSNSなどを、ついついチェックしてしまうのですが、たまにスマホを持つ利き腕がしびれ、何だかフワフワめまいも、時々頭痛もするなー。

□  ところが、スマホゲームが趣味で 突然、肩が上がらなくなった40代男性

 Aさんは40代の男性で、仕事はデスクワーク中心で、これまで大きな病気をしたことはありません。
趣味はゲームで、普段もスマートフォン(以下、スマホ)でゲームをしているそうです。

 そんな時Aさんは、右腕を左手で支えながら当院に来られました。

 2週間程前から、特に思い当たることはないのに、スマホを持つ右肩から手にかけてしびれと痛みが出現。

 自宅の近所のクリニックでは、内服薬と湿布の処方をされたのですが徐々に悪化、右手でマウスを扱うことが難しくなって、仕事に支障が出始めました。

そして、ついに数日前からは、右腕を動かすことや、腕を上げることもできなくなってしまったといいます。

 右肩から腕にかけてのしびれと痛み、また親指と人差し指にしびれが認められました。

また痛みの強さは、0(全く痛くない)から10(想像できる最高の痛み)段階で答えてもらったところ「7~8」と、かなり痛たそうでした。

 そこで、クリニックでは首の頚椎(けいつい)のレントゲンとMRIを撮影したところ、この方には「頚椎(けいつい)椎間板(ついかんばん)には異常なし」という診断がつきました。

 頚椎椎間板ヘルニアは、頚椎(骨)同士をつなぐクッションの役割をしている椎間板が後ろに飛び出すことによって起こりますが、そのような状況がなくても同じ症状が発生いたします。

 症状としては、首や肩から腕にしびれや痛みが出たり、脊椎(けいつい)の障害として、お箸の使用やボタンのかけ外しが難しくなったりします。こうした症状は主に、加齢変化によって起こります。

 Aさんは右肩から腕にかけて、しびれを感じていたのですが、原因は「首の頸椎の神経」にあったのです。

スマホ使用時の首には 3~5倍の重力がかかっていた!

 腕のしびれは、腕だけを診るのではなく、首・肩・腕を1グループとして考え、医学的には「頚肩腕痛(けいけんわんつう)」といいます。

 
 スマホで文字を打つ時に 注意したいこと

 すでに腕に痛みやしびれを感じていらっしゃる方は、文字入力時の姿勢が症状のない人に比べて悪いと考えられます。首は前屈して、どちらかに傾いていたり、動作時には首が過剰に動いたりします。このことを認識し姿勢に気をつけることが大切です

スマホで文字を打つときには、

・肘掛けやテーブルなどで前腕を支える
・正面をみて、両方の親指を使う
・頭を垂れるような姿勢をとらない
・肩に力を入れずにリラックスして

□  スマホを見ていて、そのまま寝落ち…で 「歩行障害」が出た例も!


 
 38歳男性のBさんは、右の肩甲骨の痛みと腕の痛み、また首の神経に沿ってしびれを感じていました。

 しかし、それだけでなく、両脚にしびれがあり、歩きにくい、つまずくといった歩行障害も認められたのです。

 よく聞くと、座ってスマホをしながら寝てしまい、起きたらこのような症状を自覚したとのこと。Bさんは「頚椎症性せきずい症」と診断されました。

 この病気はかなり深刻で、脳とつながっている首のせきずいが、骨や椎間板によって圧迫されて起こります。

 ボタンのはめ外し、お箸の使用、字を書くことなどが難しくなったり、歩行で足がもつれるような感じや、階段が登れなくなったりして、日常生活が不自由になります。

 怖いのは、それが原因で転倒し、脊髄が損傷を受け、両手両足が麻痺する可能性があることです。

 脊髄が損傷を受けると、運動と共に感覚も麻痺してしまいます。首のせきずい損傷では、意識ははっきりしているのに両手両足が全く動かず、感覚もない状態になってしまうこともあるのです。

 Bさんの症例は、スマホをしながら寝てしまって首が引き伸ばされ、麻痺の一歩手前までいってしまったという危険なケースです。

 

痛みが引かない場合には すぐに治療を!

 原因は首にあったという事例は日常的に多くみられます。

 痛みが強い方や、徐々に進行してきている方、数日経っても治らない方などは、「最近仕事が忙しいから…」「(治療に行くのは)ストレスが多いから…」
などと言わず、きちんとした診察を受けることをおすすめします。