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各種症状, 膝蓋骨脱臼, ひざ痛 2019.08.02

膝蓋骨脱臼
膝蓋骨脱臼/亜脱臼とは

膝蓋骨(膝の皿)が完全にずれたり、ずれかかったりするケガです。ジャンプの着地や、 バスケットのピボットのような膝の動きが直接の原因となりますが、それ以前に、はずれやすいかどうかは、もともとの皿の状態や筋力などの個人差が大きいです。
膝の皿の位置が生まれつき高い人、体の関節がやわらかすぎる人、大腿のももの筋力が弱い人などにこのケガが発生しやすいようです。
男性よりも女性、とくに中高校生の女子選手に多いのもこのことが理由です。
膝蓋骨脱臼

症状

皿が外にずれて、力が入らない
膝が「ガクッ」とくずれたような感じになって強い痛みがあり、しばらくは立ち上がったり、膝の曲げ伸ばしがやりにくくなります。はずれた膝蓋骨が正常な位置よりも外側に出っぱり、骨の裏側にあるスジが切れるためにはれて、ケガ直後の痛みがなくなったあとも皿の内側に痛みが残ります。ただし、膝蓋骨はとても整復しやすく、完全に脱臼しても次の瞬間、自然に元に戻ることが多くて、脱臼したことに気がつかないケースも少なくありません。このため、ほかのケガと間違えたり、放置して慢性化させやすいのです。

処置と治療

理学的療法、マッサージ、アイシング、テーピング等を施して早期回復をめざします。
太ももの筋力を強化することも有効です。
リハビリトレーニング
前述したように整復しやすいので、膝をゆっくり伸ばすだけで元に戻ることもあります。 整復の有無にかかわらず、現場では冷却と固定をして受診するようにして下さい。骨折している可能性もあるからです。
治療はギプスやサポーター (亜脱臼など軽い場合)による固定と安静が有効です。痛みがなくなってきたら大腿四頭筋の強化を行います。

スポーツヘの復帰

慢性化して習慣性の脱臼や亜脱臼 (日常的に皿が少し外に浮いてずれている)になると、
スポーツ中つねに膝の不安定感がつきまといます。その為、最初に時間をかけて完治させるのがポイントとなります。完全脱臼後のギプス固定は2週間程度、その後筋力強化やジョギングなどを始め、3か月程かけて復帰を目指します。復帰後も半年間ぐらいは、テーピングなどで膝を保護して再発予防したほうが良いでしょう。