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各種症状, シンスプリント, 大腿部・下腿部痛 2019.08.02

シンスプリントについて
シンスプリントとは

疲労骨折によく似た症状になりますが骨折でなく骨膜に起こる障害です。

筋肉が伸びたり縮んだりを繰り返しているうちに筋肉の付着部の骨膜が炎症をおこします。医学的には「脛骨過労性骨膜炎」といいます。

痛みの出る部位
アキレス腱炎

原因と発生機序

練習量の増加に伴い発生する場合が多いようです。
また、靴の不適合やグランドサーフェスなども原因になり、おもにヒラメ筋、後脛骨筋の起始部付近の脛骨の骨膜に炎症が起きます。陸上競技のトラックや跳躍での発生が多くみられ、またすべての運動系におこり、週8時間以上練習を行っているものに多く発生するといわれています。

理学的検査

下腿の遠位約1/3で脛骨内側縁に痛みがあり、熱感・腫脹を伴うこともあります。偏平足や踵部の外反があると発生しやすいという報告もあるので、足部の視診も必要となります。

症状と治療

●一般的には、安静を中心に電療による理学療法、炎症を取り除くアイシング、マッサージによる引張の原因となる筋肉のストレス除去、テーピング等が中心となります。
軽いものですと、3~4週で圧痛がとれます。

●痛むのはすねの中心から少し下の内側あたりで、圧痛があり、わずかにはれてくるケースもあります。
疲労骨折との区別がつきにくいので、受診してもらわなくてはいけません。

●シンスプリントだと診断されたら、骨には何の異常もないですので、3~4週間程度ランニングやジャンプをやめることにより、痛みがとれて治ってしまいます。

●痛い部分を冷やすのも効果的です。また、練習中止期間でも水泳とか自転車こぎなど、足に体重のかからない運動ならやっても良いと思います。

●痛みがとれたら、軽いランニングから徐々にもとの練習にもどしていきます。ただし、同じ内容だと再発してしまうので、メニューの再考は必要です。ふくらはぎの下部にある「ひらめ筋」のストレッチ、足関節周囲の筋力増 強も効果のある予防策となります。