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自律神経失調症 2019.11.09

自律神経失調症克服のための心構え

自律神経失調症克服のための心構え

病院では、「ストレスを少なくして下さいね。」と言われることも多いと思いますが、お仕事や家庭環境などの関係で今のライフスタイルをすべて変えるというのはなかなか難しいです。

しかし、不規則な生活は自律神経を不安定にさせます。

まずは、就寝時刻と起床時刻を一定にすることを心がけ、3回の食事をできるだけ決まった時間に食べることから始めて生活習慣を整えていきましょう。

それから、自律神経失調症やパニック障害は、自分の性格的な弱さなどではなく、脳内物質のバランスが崩れたために起きている「病気」なのだということを自覚することです。

 

この病気を軽減させるには運動療法、物理療法、心理療法など薬に頼らない、また併用しての軽減法があります

自分の為の時間を持つ

とにかく週に1時間でも自分のために時間を使いましょう。この時間が扁桃体に良い刺激になります。

なにか好きなことに「打ち込んだ!」という実感が大切です。

ロールプレイング・ゲームや囲碁、将棋、麻雀、スポーツなど仕事などのストレス源とまったく関係のないことを趣味として始めることをおすすめします。

頑張り過ぎない心がけ

パニック障害の患者さんに共通するのは、物事を完璧にやり遂げなければ気が済まない、やり始めたらトコトンやってしまうため空腹、眠気、疲れを無視してしまうところです。

これでは、かえって趣味がストレスになってしまいますから、時間を決めるなどして気楽に楽しみましょう。

それから、勝ち負けの強すぎるものは交感神経が優位になってしまうため、パニック障害の方には注意が必要です。

スポーツであれば、ウォーキング、ジョギング、水泳などあまり勝ち負けにこだわらないものがよいでしょう。


それから、意識的に感情を表に出すこと。例えば、映画やドラマをみて笑ったり、泣いたり、カラオケで大声を出す。といったこともいいですよ。嫌なことがあったときは、信頼できる人にグチを聞いてもらえるといいですね。

ストレスと上手に付き合う

ストレスは常に存在しているものであり、適応できる程度のものならばむしろ体を強くしてくれます。

しかし、過大なストレス(慢性の痛み)が長期間続くことで脳(前頭前野や海馬、扁桃核)に障害が現れます。

つまり、痛みを放置しておくことが脳に悪影響を与え、脳の機能を邪魔してしまうのです。

さらに、ストレスはさまざまな経路により血圧を上昇させることがわかっています。

この事態を避けるためには、まずは痛みを感じた時にそれを放置しておかないこと
です。

施術により痛みをとっていくことと、日頃からの運動が大切になってきます。

言葉と自律神経系の特異な関係

言葉は、それを口にした本人の自律神経系に作用し、身体の随所に生科学的な反応を引き起こします。そのことを理解しているのと理解していないのとでは、セルフコントロールの技術に大きな差がつきます。
ためしに、自分が日頃どんな言葉を使っているか考えてみて下さい。

「ああ、疲れた、もう年だな」
「どこか身体が悪いのかもしれない」
「お金がない、時間がない」

など、似たような言い回しや同じ意味あいを持つ言葉、
なにかしら不平不満がある状態を言葉にしていると、自律神経系はそれを言葉通りに読み取って、身体を使って現実に表現しようとします。


「もう年だ、若くない」という言葉によってもたらされる「老いの現象」は、「自分は若くない」という人と、「自分は若い」と言っている人と比べると、後者のほうが断然若々しい心と身体を保ちます。

それは単に気分的なことだけでなく、言葉の意味を読み取った自律神経系が働いて、ベータエンドルフィンなどのホルモン物質を盛んに分泌し、身体の内側から若々しい生命力を示すことができるためです。

ですから、自分の自律神経系の働きを快適な方向へと持っていくために、日常のあらゆる面で否定語をなくし、努めて肯定語を話すようにしてみてください。

例えば、「天気が悪い」という代わりに「雨が降っている」と言い換えます。


つい「すみません」といってしまうところを「ありがとうございます」という具合に置き換えていきます。
こうした良い口癖の効果は、たちどころに表れてきます。
自律神経の働きが「快」になり、それまで不機嫌だった脳も機嫌がよくなりますよ。

まとめ

自律神経失調症のための施術により、少しずつ体は楽になってくると思いますが、少しの無理や天候、気圧などの変化によりまた同じような症状が出てしまうのが自律神経失調症の特徴です。

早く治りたいというお気持ちはわかりますが、あまり焦らずゆっくりと挑戦していくことが大切です。

ご自身の心や体の変調を感知して、たまってしまったストレスを上手に処理できるようになり、自分で症状をコントロール改善できるようになることを目指しましょう。