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五十肩, 各種症状, 肩痛 2019.11.29

五十肩(肩関節周囲炎)

五十肩(肩関節周囲炎)

 

40代から50代の人時には30代のひとに現われやすい病気が五十肩(肩関節周囲炎)です。


肩から腕にかけて感じることが多く、腕を上げようとする時に痛みます。
例えばシャツを着たり脱いだりする動作で痛みが出たり、髪を結う動作、ズボンを上げる動作が難しくなるのが特徴です。
今回はこの五十肩を取り上げ、その原因や予防法などを報告致します。

肩から腕にかけて感じることが多い

中高年になると、特に外傷による記憶がないのに、肩に不快感や痛みを覚えることがあります。肩が痛くて腕が上がらない、また手が後ろに回らなくなったりしたら、五十肩をうたがいます。夜、または朝方寝返りをうつ時にギクッと痛んで目覚めることもあります。
これにより、睡眠障害を起こすこともございます。
 
五十肩になると、肩関節に突然の激しい痛み、あるいはしびれが起きることによって気が付くのです。
物を取る為に手を伸ばした時、またゴルフのスイングをしたときなどに、突然激痛に襲われ、それ以降、肩を動かすたびにひどい痛みに悩まされる場合が多く見受けられます。
しかし、片方が治った後に、もう片方が痛くなることもありますが、両方の肩が同時に痛くなることはまずありません。

 

こんな時は要注意

肩や腕が上がらず後方に腕を回す動作が制限されるため、日常生活の中で下記のような差し障りが生じます。

五十肩の自覚症状


1.  初期の痛み:痛みの強い時は、炎症が起きている時期で肩の違和感がとれない。少し痛む。肩こり。2. (2)進行期の痛み:夜ズキズキ痛み、眠れない。夜間痛と呼ばれるもの。
3.  拘縮期:痛みとともに、肩が動かなくなってきます。(エプロンがつけられない、下着がとめられない、など)いわゆる、関節の硬結(凍結肩)
4.  拘縮期末期:炎症が治まるにつれて痛みは軽くなります。腱とその周囲が炎症のなごりで癒着を起こし、関節の動きが悪くなります。痛みはかなり治ってきたけれど、硬くて動かない
5.回復期 徐々に癒着が軽くなり、動きが正常な状態に戻るまでには、半年から1年もの時間がかかるのが普通とされています。

 

五十肩以外でよく似た症状

腱板損傷


転倒打撲スポーツ外傷などの外傷により腱板が破損した状態。原因としては外傷により発生する場合と、加齢的変化(老化現象)に肩の使い過ぎが加わり、発生する場合とがあります

肩関節の老化に伴う炎症が主原因
五十肩の症状は、肩関節の老化に伴う炎症が主原因とされています。


肩関節の骨格は肩甲骨、腕の骨がある上腕骨、鎖骨の3つで構成され、それらに付着している筋肉や腱群には、繰り返し大きな動きに伴う負担がかかっております。
肩関節の老化が進むと、この筋肉や腱がだんだんと硬くなっていきます。腱の組織が疲労して脆くなり、ちょっとした力が加わるだけで、傷ついて炎症を引き起こすのです。
これが五十肩の始まりと言われています。

筋肉疲労が蓄積されて、肩こりと同じように血行が悪くなり、各部位に充分な酸素と栄養が行き届かなくなり、栄養不足になり、ちょっとした動きをきっかけとして、激痛や時には、筋肉、腱板断裂などの損傷がもとで五十肩の症状を起こします。

五十肩の治療法

五十肩は自然に治るともいわれますが、それは、すべてに当てはまることではありません。適切な治療をしないと、症状を長引かせたり、悪化させることにも多くございます。
症状によりこれに温熱療法や電気療法、運動療法、薬を用いて治療していきます。

電気療法


個人差はありますが、電気治療、リハビリは五十肩改善に効果的だといえます。スポーツ選手に処置されるほどの高い炎症緩和効果を持つので、五十肩の痛み軽減効果が期待できます。また、電気治療は筋肉内の血流を改善して、ストレスをうけ続けた五十肩をゆっくりとほぐしてゆきます。

運動療法
中には痛みにより何日も動かさないで固まってしまう場合がありますので、痛くない範囲内でなるべく、肩を動かしていきます。
肩の状態が少しずつよくなってきたら、壁押し運動を加えます。

この運動は肩と肘の関節を柔軟にし、血行促進効果もあります。運動を続けていくうちに、だんだん高く上げられるようになり、運動を続ける励みになります。

運動療法のダンベル・アイロン体操は、肩があまり動かず、痛みがある人でもできます。

温熱療法

患部を温め、血行をよくすることで痛みを和らげるというのが温熱療法です。
温湿布、お風呂に入ったりするのもよいでしょう。

湿布薬の使い方
急性期・・・炎症を抑え、熱感をとるために、冷湿布を使います。
慢性期・・・温湿布に切り替えます。血行をよくして、筋肉の緊張を和らげます。いつまでも冷やし続けると筋肉が硬くなってしまうので温シップに切り替えます
温湿布は入浴後に貼ると効果的です。体が温まって、皮膚表面の毛穴が開き、薬の成分が浸透しやすくなっています。1日1~2回は貼り替えて下さい。
※温湿布を貼り続けると、皮膚がかぶれることがあります。
チクチクした感じやかゆみがあったら、すぐにはがします。温湿布に含まれているトウガラシの成分(カプサイシン)は刺激が強いので、皮膚の弱い人は気をつけましょう。
日頃の注意点
日頃から肩の保温に気をつけて下さい。肩の保温サポーター等も上手に利用しましょう。肩を動かす時はゆっくりと。重い荷物の持ち運びはできるだけ少なく。五十肩に冷えは大敵です。
また、寝ている間の肩の冷えには、特に要注意!
タオルやサポーターを使用して保温しましょう