メニュー

ブログ

野球肘・テニス肘, 各種症状, 腕痛 2020.03.26

小学校高学年に起きやすい「野球肘」  重症化すると軟骨移植も…投球数制限を
小学校高学年に起きやすい「野球肘」  重症化すると軟骨移植も…投球数制限を

 

 小学校高学年で、少年野球の投手として活躍する選手に起きやすいスポーツ障害に「野球肘」があります。
成長期にボールを投げ過ぎることによって生じる肘の障害。
今のスポーツの問題とされている、オーバーワーク。


肘が痛くても無理をして投げ続けてしまう。
こんな時に起きるのが典型例でしょう。

 肘の外側に障害が起きる「外側(がいそく)型」と、内側に起きる「内側(ないそく)型」がありますが、成長期に最も問題となるのは外側型です。

このタイプは、投球時に肘の外側を圧迫する力が働き、骨同士がぶつかって、
骨や軟骨がはがれたり、傷んだりします。「離断性骨軟骨炎」と呼ばれます。

初期の段階なら、投球をやめることによって、自然に修復する場合が多いです。

早めに受診を!
 しかし重症化すると、軟骨を移植するなどの手術が必要になります。将来的に肘の変形や曲げ伸ばしに障害が残らないようにするためです。手術は最後の手段で、投球の再開には最低でも6か月程度はかかります。

 予防には、練習日数や時間、投球数を制限することが重要です。小学生が毎日80~100球を投げ込むのは問題でしょう。肘の使い方が特殊な変化球ばかり練習するのも避けるべきで、投球フォームにも十分に注意しましょう。

 お子さんが投球時に肘の痛みを訴えたら、早めに受診してください。
痛みなどの自覚症状がなくても、わずかな炎症がある場合は治療が必要です。
お気軽にご相談ください。