季節の変わり目は低気圧による悪天候の日が多くなりますが、そんな日に体調が悪くなることはありませんか? 低気圧はなぜ、私たちの体にさまざまな影響を及ぼすのでしょうか。
低気圧が引き起こす体への影響とその原因
雨雲が近づいてくると、頭痛、吐き気、関節痛、倦怠感(だるさ)などの症状が出てきます。個人差もあるので、敏感な人もまったく感じない人もいるかと思いますが、この症状についてはそれぞれ理由があります。低気圧が体にもたらす影響を、各段階に分けて追ってみましょう。
1.低気圧で酸素が薄くなり、酸欠状態に
低気圧帯では上昇気流が起きているので、空気中の酸素濃度が薄くなります。そのため、体や脳がうまく酸素を取り入れることができずに酸欠状態になり、頭痛が起きたり、吐き気を感じます。生あくびが出たり眠気が強くなるのも、酸素不足によるものと考えられます。
2.自律神経が乱れる
自律神経は、体を活発に働かせる交感神経と、体をリラックス状態にする副交感神経、この二つの神経系から成り立っています。
通常、日中は体を動かそうとするため交感神経が活発になりますが、低気圧で酸欠状態になると、体を休めようと副交感神経の方が優位になってしまいます。いつも通り体が動かずだるくなるのは、このように自律神経の乱れが生じるため。二つの神経バランスのコントロールがきかなくなり、体をいつも通りに働かせるのが困難になるのです。
3.代謝機能も低下する
前述の自律神経は、内臓の働きを管理し、代謝を整えるのにも重要な役割を持ちます。自律神経が乱れている状態では、体の代謝機能も正常に働きません。エネルギーを体に供給することも、体に有害なものを排出することもうまくできなくなり、血行不良、むくみによる関節痛などの症状が出てきます。
低気圧への対策は?
簡単にできる対処法をいくつかご紹介します。
・深呼吸をする
体に酸素を取り入れ、酸欠状態を回避しましょう。
・軽く体を動かす
腕を大きく回したり、ストレッチをしましょう。
運動することで血行が良くなり、だるさもなくなります。
・背中や腰を温める
自律神経系は、脳から首の後ろ、背中から腰の背骨付近を通っています。背中や腰を温めることで神経系周辺の血行が良くなり、自律神経の乱れを整えます。
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