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むちうち, 各種症状, 首痛 2019.12.23

むち打ち とは?

「むち打ち」 とは?

 

交通事故等で不意に大きな力が加わると、首が通常動かすことの出来る範囲よりも大きい角度で曲がってしまうことがあります。
そうなると、首の骨がずれたり、骨と骨の間にある軟骨が痛んだり、首の周りの筋肉や靭帯が伸びたり切れたりします。
こういった障害を「むち打ち」と呼びます。

あらかじめ大きな力が加わると解っている場合は、首の周囲の筋肉が硬直し、自然と身体が衝撃に備えてくれるので、例えむち打ちになっても比較的軽い症状で済みます。

それに比べ全く予測出来ていない場合は、軽い追突事故だとしても身体が衝撃に備えることが出来ていないので、重度のむち打ちになってしまうこともあります。

同じ交通事故でも、衝突することが事前に予測出来ているのとそうでないのは、症状に大きな違いが出てくるのです。

人間の首は激しく曲げると、反動で反対側へ曲がります。
例えば車に乗っていて右側から衝突された場合、首はまず右側に曲がってから反動で左側へと曲がるはずです。
車のシートには頭を支えるヘッドレストが付いているため、前後からの衝撃は多少抑えられますが、左右からの衝撃には殆ど役に立ちません。
そのため、正面衝突よりも側面からの衝突の方が、より程度の重いむち打ちになりやすいのです。

むち打ちというのは筋肉や靱帯等が傷付くことで起こる症状なので、レントゲンやCT等には写らず診断が出来ません。


また、首の骨がずれている場合は、レントゲン写真を見ることで解かりますが、西洋医学では骨が5ミリ以上ずれていないと、異常だとは診断されないのです。

僅か0.5ミリの骨のずれでも、頭痛や肩こり、吐き気、手足のしびれ、めまい、耳鳴り、眠気等のむち打ちによる症状は現れます。

そういうことから、医者には異常が無いと診断されたにも関わらず、これらの症状が治まらないという事態になってしまいます。

むち打ち症は細かく見ていくと

「頚椎捻挫型」
「神経根症状型」
「バレ・リュー症候群型」
「脊髄症状型」
「脳髄液減少症型」

> 5種類に分類されます。

「脊髄症状型」
「脳髄液減少症型」
はかなり高度な治療が必要ですので当院では扱いません

 

 

靭帯の捻挫の後遺症

環軸関節部の靭帯捻挫(特に横靭帯)による脳脊髄腋循環不全・椎骨動脈循環不全(脳の血流不全)

環椎十字靭帯の特に環椎横靭帯は環椎(第1頚椎)と軸椎(第2頚椎)の歯突起の回転軸をつくったり、脱臼を防ぐ重要な靭帯で、非常に強力な靭帯です。

この靭帯は、強力ですのでめったに捻挫しないのですが、もしこの靭帯が捻挫すると大変です。

環椎横靭帯が緩むと、通常環椎と軸椎の可動域は左右回旋で20度づつ程度のところが、45度くらい回旋してしまうようになります。

通常では起こりえない回旋角度まで歪みが起こるので椎骨動脈が圧迫されます。椎骨動脈の圧迫は脳の虚血につながります。特に小脳に影響するので、姿勢制御ができなくなりふらつきやめまいを引き起こします。

小脳は三半規管や眼などからの情報や固有受容器(足の裏など)の情報を統合してバランスや運動を制御するところですので、めまいやふらつきを起こしたりバランスが取れなくなります。
交通事故だけではなく頭を強打したり、ボクシングや喧嘩で殴られたり、プロレス・スノーボード・スキーなどのスポーツ中の事故で起こることもあります。

 

 

バレ・リュー症候群型

交通事故の後遺症によるバレ・リュー症候群で悩まれている方は多いと思います。
ここで、とても重要な交通事故の症状【バレ・リュー症候群】についてお話いたします

バレ・リュー症候群の原因
靭帯の捻挫の後遺症、
 歪みによる胸郭出口症候群、
 血管障害(主に椎骨動脈)
が影響しています。

頭痛や耳鳴り、めまい

頸椎の中を通っている神経の一つに、人間が激しく活動する際に活性化する「交感神経」というものがあります。
この交感神経にダメージが加わると、頭痛や吐き気、めまい、耳鳴りといった症状が現れます。
大体が頸椎捻挫と同時に現れるため診断がつきますが、「バレ・リュー症候群」の症状しか現れないという場合は診断がつかないこともあります。

バレ・リュー症候群の症状としては、かすみ目や疲れ目といった目の症状耳鳴りや難聴といった耳の症状喉の詰まりや飲み込みにくさといった喉の症状があります。
これらのバレ・リュー症候群の症状は、眼科や耳鼻科等では総合的な診断が難しいのです。
交通事故をキッカケにバレ・リュー症候群の症状が現れたのであれば、神経の専門家に診てもらった方が良いでしょう。

  • 座っていても目がグルグル回るような気がする
  • 動き出した瞬間に意識が遠くなったり、ふらついたりする
  • 地面がフワフワしているように感じ、安定しないような気がする
  • 静かなときに突然「キーン」という音が聞こえる
  • 「ザァァァ」「ジィィィ」等という音が耳の奥の方鳴っている気がする
  • 心臓の鼓動と同じような一定のリズムで継続して音が聞こえる

これらもむち打ちの症状の一つで、頚椎の中を通っている交感神経がダメージを受けたときに引き起こされるバレ・リュー症候群である可能性が高いです。
また、交通事故等で強い衝撃を受けたショックで、耳の奥の筋肉が緊張しっぱなしという状態になってしまった場合にも起こります。
耳鳴りの症状には個人差も大きく一概には言えないので、耳に違和感を感じましたら早めに診察を受けるのをお勧めします。

常に頭が重い感じがする
疲労時に頭が痛み出す
頭の右側か左側のどちらかが脈拍のリズムで痛む
雨が降ったり曇ったり、気候や気圧が変化する際に合わせて頭が痛み出す

頭痛も様々ですが、これらもむち打ちでは良く見られる症状なのです。

目の疲れ
かすみ目
手足の痺れ

これらの症状は、脳内を流れている血液量に変化が現れることによって引き起こされる症状です。
喉に何かが引っ掛かっている感じがする
声を出すときの違和感
喉がひりつく感じがする
これらの症状は、脳底を走っている動脈の血行が悪くなったことによって引き起こされる症状です。

 

 

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群第1肋骨の歪みにより星状神経節の異常が起こり自律神経異常が起こるケースもあります。
星状神経節は第1肋骨と第1胸骨の関節近くにある交感神経節で、頭部・頸部にとって重要な場所でもありますし、交感神経節の中枢的存在でもありますので、全身に影響します。
胸郭出口症候群とは、血管や神経が筋肉や骨により圧迫されている状態で、痛みやしびれを起こします。

 

 

斜角筋症候群

斜角筋症候群(前斜角筋と中斜角筋の緊張により圧迫)、肋鎖症候群(第1肋骨と鎖骨とのスペースが狭くなっている)、小胸筋症候群(小胸筋の緊張による圧迫)、頚肋症候群(「頚肋」とい骨の奇形による)などに分類されます。

 

 

血管障害(主に椎骨動脈)

血管が損傷することによる問題もあるかもしれません。特に、椎骨動脈は頚椎の椎間孔を通っているため損傷を受けやすいのです。
椎骨動脈に狭窄が起こると、脳全体の血流、特に小脳の血流に影響します。

ムチウチなどの交通事故の後遺症で苦しむ方、バレリュー症候群や脳脊髄液減少症と診断された方、もしかしたら環椎横靭帯の捻挫による椎骨動脈圧迫かもしれません。ぜひご相談ください。

 

 

神経根症状型

交通事故等の衝撃で頚椎椎間関節に歪みができ、脳と身体を結ぶ神経の通り道が狭くなってしまう状態を「神経根症状型」と呼びます。
神経が常に刺激を受け続けるため、身体中のあらゆる箇所の痛みや手足のしびれといった症状が続きます。
どの神経が刺激を受けているかによって、現れる症状が異なるというのも神経根症状型の特徴の一つです。
例えば知覚神経が刺激を受けている場合、鈍いような痛みが続いて時々鋭く強い痛みが現れたりします。
また、運動神経が刺激を受けている場合は、手足のしびれが現れたりします。
神経根症状型も、レントゲンやCTでは見付かりにくいタイプなのですが、神経専門の検査であれば捕らえることが出来ます。
手足がだるい
手足がしびれる
手足が動かしにくい
上記の症状が手足全てに症状が現れるのではなく、左手だけ、右足だけというように、手足の一部分だけがしびれたり、動かしにくくなるということもあります。
これらの治療には関節の動きを良くし、神経が走行する筋肉の環境を良くして神経を圧迫する原因を取り除くことにより、しびれは解消されていきます。

手術や専門医の治療が必要な場合もございます。
不定愁訴や食欲不審、身体の調子が悪く、程度によって時間がかかる場合もあります。

カイマ接骨院では患者様の症状をお伺いしたのち、症状によって身体のバランスを診て状態を判断し、元の正常な状態へと戻していきます。
歪みを引き起こしている筋肉の緊張や関節の状態を丁寧に調節し、じっくりと時間をかけて、根本的な改善を目指していきます。
症状が良くなっても油断は禁物
むち打ちというのは目に見えないぶん、完治したかどうかの見極めがとても難しいです。
治療を受けていることで、身体のバランスが一時的に良くなり、症状が和らぐことがあります。
しかし、何かのキッカケで受けた軽い衝撃で症状が悪化してしまったり、天候や着ている衣類等からも体調に営業を及ぼすこともあるので、注意が必要です。

これは治療方法や治療技術等の問題ではありませんので、心配しないでください。
筋肉や靭帯、神経等の損傷というは、薄皮を剥ぐように少しずつ治っていくものなのです。
むち打ちの治療を受ける場合、症状が良くなったから通院するのを止めるというような自己判断は禁物です。

 

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